「にちやけん」と「遊び」

文部科学省答申 子どもの体力向上のための総合的な方策について

(事例5) 民間団体による幼児から小学生を対象とした年間を通じた野外活動 (日本児童野外活動研究所)
・会員の子ども(4歳〓小学生)を中心に、年間を通じて、毎月3回の日曜日に昭和記念公園や荒川土手等で野外活動を行っている。
・活動では「思いっきり集団遊び」、「凧(たこ)揚げ・土手遊び」など、毎回テーマを決め、それに沿った遊びをする。その他、「必須科目」と呼ばれる集団での遊びを年間を通じて行っている。
・月ごとの活動のほか、野外活動に関心を持つリーダー(学生・社会人)を中心とした研修活動も行っている。

文部科学省の答申に懐かしい名前=日本児童野外活動研究所を発見したので思わず引用した。
カテゴリを「友人・知人」としたが、恩師が主催する自分の数少ない居場所のひとつである。

日本児童野外活動研究所(にちやけん)に参加したのは19歳のとき、もう15年も前になる。
学生時代にバイトとしてはじめた野外教育活動にはまり、日々の活動団体として行き着いた場所がにちやけんだった。

たくさんの人に出会い、たくさんのことを教わった。大学のゼミとならんで間違いなく僕を大人にしてくれた場所だ。
子供たちのふれあいは毎回新鮮で、こんなに自分に正直になれる場所は他にはなかった。
それにもまして出会う大人たちのすばらしいこと、世の中にはこんなにもすばらしい人がいるのかと本当に思った。(しばらくしてわかったことですが・・)

上記の答申のとおり「にちやけん」では「遊び」にこだわる。そこでアメリカに関連して思い出したことを書きます。

アメリカの子供たちは集団で遊ぶということをしない。上記の答申にある「集団遊び」をしないのだ。
先日会社の仲間の子供と自分の子供と遊ぶ機会があった。「かくれんぼ」「だるまさんが転んだ」誰もが知っているこの遊びを彼女は知らなかった。
アメリカ人の子供ならばともかく、日本人の子供が知らないのか?衝撃だった。

「外で遊ぶときはぜったい親が一緒だし、学校ではバスケ、サッカーや器具を使って遊ぶからかな?」と会社の同僚でもある父親が言っていた。
社会の仕組みとして集団で異年齢の子供が遊ぶという習慣がないのだろう。「かくれんぼ」や「だるまさんが転んだ」は道具が何もなくてもできる楽しい遊びだ。
物があふれているアメリカではそういう発想もない。

もちろん、彼女に教えてあげました。楽しく遊べました。
いつが英語で現地の子供たち相手にチャレンジしよう。(先の長い話だ・・)