2005 International CES ビルゲイツのKeynoteについて

ラスベガスで行われている2005 International CESに参加している。昨日、マイクロソフトビル・ゲイツ氏のKeynoteを聞くことができた。2時間前に会場にいったのだが、結局会場にはいれず、別室に映像で見ることになってしまった。

ビル・ゲイツアメリカで愛されている」と感じた、とくに2時間以上ならんで聞こうという人たちだから、よく聞くマイクロソフトの悪口がまわりからは一切聞こえない。愛するソフトウェアのギークが次はどんな楽しいことを言ってくれるかという感じである。

初めてビル・ゲイツの講演をリアルタイムで聴けるとあって、期待して行ったのだが、正直消化不良である。可もなく、不可もなくといったところ。その理由はITMediaの記事「着々と進むマイクロソフトの家電戦略、しかし日本市場との乖離も」にあるように、ビルゲイツ氏の独演会ではなかったこと、内容に新しいビジョンなどの驚きがなかったこと、デモの一部が失敗するなど不幸な事故が起こったことなどが上げられる。

もっとも僕が感じたことは「もうビル・ゲイツは次世代の新しいリーダーではないんだなあ」ということである。人間が時代を引っ張ってゆけるのは一時代(英語でいうDecade)だと感じてしまったからだ。これからもビル・ゲイツマイクロソフトのリーダーであり続けるだろうが、次世代のリーダーではありえない、後見者なのだろう。

上記記事にあるコナン・オブライエン氏は最高だった。少々聞き取れない分があったが、主役のビルをすっかり食っていた感がある。今度彼のテレビをチェックしようと思う。

上記ITmediaの記事では日本市場とマイクロソフトの戦略の乖離が指摘されているが、そもそのコンシューマエレクトロニクス市場においてマイクロソフトがどれだけ日本市場に重きを置いているか?という点を忘れてはいけないだろう。そのあたりは古川享氏などのコメントを待ちたい。

日本においてホームエンターテイメントという考え方がどれだけ普及するかも重要。とにかく家がでかいのでこちらはホームエンターテイメントを実施できるスペースを持つ人の層がかなり広い(予想)ことも忘れてはいけないと思う。

Cnetの記事でも、退屈だったと酷評されてますね。

The big Bill bore
Thank goodness Engadget had the patience to recap the entire Bill Gates keynote last night, because that thing was, to say the least, really shockingly boring. Even the formidably funny presence of Conan O'Brien couldn't save the show, although he gave a valiant effort (quick question: his being there was sort of, uh, weird, and do y'all think there's any chance it means Microsoft is going to, like, buy NBC? Or is it just a big, weird, sad sort of sellout thing?). The biggest problem, really, was that poor Bill just doesn't have a compelling story to tell. Well, actually, the biggest problem was the hilariously bad technical glitches. They couldn't keep a video on the big screen for more than a few seconds--especially annoying for me, sitting way in the back, with my view of Bill 100 percent blocked by a big video camera (I could see Conan, though, so that worked out fine). A planned slide show of wacky Photoshop adventures with Conan and Bill failed not once, but twice, but was luckily funny enough to recover nicely.