鳥と卵〓顧客とパートナー〓プラットフォームとアプリ〓
メールマガジン・バックナンバーIBM、iSeriesアプリケーションのイノベーションに向けて最大のプログラム
Kingは「鳥と卵だ。顧客は自分たちが必要とするアプリケーションが揃っていなければそのプラットフォームに寄り付かない。ISVたちは収益と顧客のポテンシャルが無ければそのプラットフォームに寄り付かない。IBMは第一ステップを踏んだわけで、ISVたちに手を差し伸べて、ISVにアプリケーションの最新化に向かって投資する価値があるプラットフォームであることを解らせようとしている」と述べています。
上記は定期購読しているメールマガジンからの引用。
日本のメーカーがすでに撤退してオフコン(古い言い方)において唯一市場において存在感を示しているのがIBMのiSeries(AS400)だ。
僕がオフコンと書いたとおり、古めかしいイメージが付きまとっていたためか、xSeries(Windows, Linux)とpSeries(IBM独自unix)の狭間にあって、外部からするといまいち位置づけが不明確のように見える。今回のIBMが発表して10億ドルかけるiSeriesのマーケティングプログラムはそんなイメージを一新する狙いがあるのだろう。
iSeriesはIBMの機器の中ではパートナー経由の販売が一番多いハードウェアだ。そしてIBMがパートナー経由で勝負している市場こそSMB(中小企業マーケット)だ。
実際にiSeriesを基幹システムのプラットフォームとして使っている中小企業はとても多い。前述して古臭いイメージとは別に、利用者からは「名機」と評されている。
引用した文章のとおり、プラットフォームとアプリケーション、顧客とパートナー(ISV)は「鳥と卵」なのだ。すなわち、顧客、パートナーに成功がなければ、自らの成功はないのだ。
良き手本だなと思わずにはいられない。