マーク・ベニオフ来日

ちょっと遅い投稿だけど・・・
先日、日本のセールスフォースのイベントにあわせてマーク・ベニオフ氏が来日した。直接話を聞ける良い機会だと思い参加した。

最近のセールスフォースの取り組みは下記のニュースなどを見ると良い。

セールスフォース、 新CRMパッケージ「Summer '05」を発表(2005/06/22)

セールスフォース、新プラットフォーム搭載で機能強化(2005/6/23)

下記から実際の講演を聞いたり、資料のダウンロードができる。
http://www.salesforce.com/jp/summer05/summer05-session.jsp


話の内容は上記のニュースの内容をなぞるものであったが、面白い点が2点あった。

1.自分たちのビジネスを「ロングテール現象」に当てはめて説明したこと
2.自らのシステムを「オペレーティングシステム」と言い出したこと。

ロングテール現象」について

別紙で説明のためのレジュメが配られていた。言葉になじんでない日本の人に向けて、日本のセールスフォースが気を利かせたのだろう。
これこそインターネットのビジネスモデルだ。アマゾン、グーグルなどの米ネット列強はこうして成功したのだ。そしてビジネスの領域でそれを実行しているのがセールスフォースということらしい。

オペレーティングシステム」としてのセールスフォース

これは最近発表した「Multiforce」を持って言っているようだ。従来SFACRM、サポートデスクとアプリケーションを提供してきた同社が、カスタマが自由に自分のアプリを提供できるインフラを提供した。

「新しい技術が従来のビジネスを淘汰する、われわれの提供しているのはソフトウェアではなく、サービスだ」とマーク・ベニオフは強調していた。

関心した点は従来、従来のERPなどのパッケージがアメリカのビジネスプロセス(デファクトスタンダード)を日本に当てはめようとしていたことに対して、「日本のプロセスとアメリカのプロセスは違う」とはっきり言及し、「自分のビジネスを変えることなく、オンデマンド環境を利用できる」と方向転換したことだ。

面白かったのは日本人のプレゼンがあまりにつまらなかったらしく、我慢できなくなって自分でプレゼン(デモ)しだしたことだ。最初通訳に気をきかせて「ゆっくりしゃべる」と言っていたが、だんだん熱がこもってきて、通訳が追いつかなくなっていた。
ベニオフに限らずアメリカ人は本当にプレゼンがうまい。日本人の場合、「練習しましたか?」と聞きたくなるのは僕だけではないはず・・